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2016/12/18  上咽頭(鼻咽頭)塗布『Bスポット療法』を開始しました。


鼻咽腔は鼻とのどのちょうど境目、のどちんこ(口蓋垂といいます)の裏側です。
小児ではアデノイドという扁桃の一種、咽頭扁桃が存在する部分です。
鼻咽腔炎と上咽頭炎は同じ意味です。

小児のアデノイド肥大はいびきや睡眠時無呼吸、そして滲出性中耳炎の原因になります。
またアデノイド炎(咽頭扁桃炎)で頑固な頭痛を起こすこともあります。

大人では通常アデノイドは小さくなっていますが、もともとアデノイドの存在していた部分で
ある、鼻咽腔に急性炎症がおこることは風邪の際などによく見られます。

鼻咽腔炎は風邪などの急性期にはのどの痛みとして感じることも多いのですが、
急性期を過ぎるとのどの痛みとしては感じなくなることも多いのです。

そうなればやっかいなことに自分では鼻咽腔炎とは気づかないうちに、慢性頭痛や肩こり、
眼の疲れ、長引く鼻づまり、などの症状が持続することになります。

後鼻漏といってねばねばした粘液が鼻とのどのあいだにたまるといった症状として自覚
することもあります。


鼻やのどの症状として自覚していれば耳鼻科を受診しますが、そうではないため耳鼻科
以外の診療科を受診されていて鼻咽腔炎となかなか気づかないケースもあります。

後鼻漏については慢性副鼻腔炎やほかの疾患でも起こることがあり、また生理的に人間
の鼻粘膜は常に粘液を分泌して後鼻漏としてのどに流れているために、後鼻漏を自覚した
としても、それが生理的に正常な範囲におさまるものか病的なものかの判断は,耳鼻科専門医
でも時として難しいこともあります。

鼻咽腔に薬を塗布する治療を、Bスポット療法(鼻咽腔(上咽頭)塩化亜鉛塗布療法)といいます。


万能というわけではありませんが、ある種の頭痛や目の奥が痛い、頑固な鼻づまり、肩こり、
浮動感といった症状に効果を認める事があります。


もともとBスポット療法は東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の堀口申作名誉教授が提唱された
治療法です。

堀口先生の原法では1%塩化亜鉛液を用いています。
当院では0.2%と1%の2種類の濃度の塩化亜鉛液を用意しています。

1%塩化亜鉛液は、塗布するとかなりしみて痛みは強いですが効果が長持ちします。
0.2%塩化亜鉛液は多少しみますが1、%ほどの痛みはないので風邪など急性炎症が長引き
つつある時に用います。


耳管開放症や耳管狭窄症といった耳管のトラブルをきたしている患者さんには少なからず
鼻咽腔炎が隠れている印象があります。

耳管の入り口は耳管咽頭口(じかんいんとうこう)といって鼻咽腔に位置していますから、
やはりなんらかの関連があるのだと考えられます。

福井市,耳鼻科,アレルギー性鼻炎,蓄膿症,花粉症,漢方薬
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