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2021/02/22   (日本への教訓)英国がコロナワクチンの迅速な集団接種に成功した要因


英国は、新型コロナウイルスの感染拡大抑止には完全に失敗しているにもかかわらず、
ワクチンの集団接種に関しては目覚ましい成果を上げ、今月14日までに1500万人への
1回目の接種を完了している。

 英国がこれほど迅速に新型コロナワクチンの接種を実施できた背景をまとめた。

■製薬会社と早めに契約
英政府は昨年5月、英オックスフォード大学(University of Oxford)および英製薬大手アストラ
ゼネカ(AstraZeneca)と、ワクチンの有効性がまだ確認されていない段階でワクチン1億回分を
購入する契約を結んだ。
これは欧州連合(EU)の購入契約よりも3か月早かった。

 英政府はさらに、ワクチンの臨床試験および製造の資金として6550万ポンド(約96億円)を
拠出した。

■数々の世界初
 昨年12月初め、英国は米製薬大手ファイザーと独製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発
したワクチンを世界で初めて承認した。

 そのわずか6日後に、国内で1例目となるワクチン接種を90歳のマーガレット・キーナンさんに
行った。

 さらに数週間後、英国はオックスフォード大学とアストラゼネカの共同ワクチンを世界で初めて
承認。
他国は同ワクチンの有効性のデータが不十分だとして承認を保留。
EUの規制当局が加盟国に同ワクチンの承認を勧告したのは1月下旬だった。

 英国はEU離脱により、EUの判断を待たずに独自の決定ができたのだとする意見も一部にある。

■意欲的な目標を掲げて達成
 ボリス・ジョンソン首相は、イングランドで1月初めに再度の全域ロックダウン(都市封鎖)を実施
した後、すべての優先接種対象者に2月半ばまでに接種を行うと明言した。

 当初は高すぎる目標に思えたが、今月14日に達成。英国民の成人4人に1人が1回目の接種を
受けたことになる。

 接種の実施では1回目を優先しており、2回目の接種は12週間後となる。

 議論の分かれるところだが、英当局はこの方法で優れた初期の予防効果が得られると主張して
おり、この方針は先週、世界保健機関(WHO)から支持を受けた。

■ボランティアでも接種できるよう訓練
 公的な国民保健サービス(NHS)は臨時のワクチン接種会場を数千か所開設。
大聖堂や寺院、サッカー競技場、ロンドンのローズ・クリケット競技場などのスポーツ施設も会場と
なった。

 予防接種の実施には開業医も動員されている他、ボランティアでも接種できるよう訓練が行われ
ている。

■国民への積極的な呼び掛け
 エリザベス女王(94)と夫のフィリップ殿下(99)は1月初旬に1回目のワクチン接種を受けた。
チャールズ皇太子(72)と妻のカミラ夫人(73)も今月、接種を受けた。

 有名人もワクチン接種を受けるよう国民に呼び掛けている。
歌手のエルトン・ジョン(73)氏や俳優のマイケル・ケイン(87)氏らはNHSの広告に参加している。

■今後の問題
 一方で、新型コロナウイルスによる打撃が白人より大きい黒人、アジア系、他の人種・民族
少数派(BAME)のワクチン接種率は低い。
王立一般医学会は今月、アジア人がワクチン接種を受ける見込みは白人の47%にとどまると
するデータ分析を発表した。
その理由として挙げられているのが、オンラインの反ワクチン運動だ。
新型コロナワクチンにはブタの成分が含まれているという偽情報もある。

 また、英国でワクチン接種を行うペースは、ワクチンの供給量によっても変動している。
 ファイザーとアストラゼネカは1月、EUに対して、ワクチンの製造上の問題のために当初約束
していた供給スケジュールに遅れが出ると伝えている。

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