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2018/05/10 界面活性剤の怖さについて(保湿剤も)。


以前に読んだ事があるのですが、傘やレインコートの防水に使用するスプレーには
水をはじくために界面活性剤が高濃度に含まれている。
手指にスプレーが付着した状態で煙草を吸うと、煙草の熱で肺に致死的なダメージを
及ぼすそうです。

界面活性剤は大変便利なもので、様々な製品に含まれています。

最近話題になった、「保湿剤」にも含まれています。

ただ、ワニの生殖器に異常をきたすという報告もあります。
便利なものほど、心して使って行きましょう。


以下は、誤って界面活性剤を飲み込んでしまった人の話です。

陽イオン界面活性剤中毒について

 界面活性剤は同一分子内に親水基と疎水基を有し、浸透、乳化、分散、再付着防止と
いうプロセスを通じて物質の界面(表面)の機能を変化させる。
普段は混ざり合わない水と油を混和させる性質があり、洗剤や柔軟仕上げ剤、化粧品、
食品、農薬、接着剤など多くの日用品に含まれている。

 洗剤や石鹸には「キレイにする」というイメージがあるが、タンパク質を変性・凝固させる
性質から、高濃度になると細胞膜を崩壊させ、粘膜障害や腐食作用を発揮する。

水に溶けた際の性状によって陽イオン、陰イオン、非イオン、両性界面活性剤に分けられるが、
陽イオン系が最も作用が強く、殺菌・消毒剤として用いられる。

 本症例で誤飲されたパンパックス200は、陽イオン界面活性剤である塩化ジデシルジメチル
原液は20%と高濃度であり、主に畜産や家畜診療の領域で使用されるが、多くは1000倍(0.005%)
以上に希釈して用いられる。

 界面活性剤の毒性は、接触部位への刺激に伴う局所作用が主体である。
飲用した場合は口腔や咽頭粘膜の刺激症状、腹痛、嘔吐、下痢などの消化器症状を生じる。
重症例では意識障害や痙攣などの中枢神経症状、血管透過性亢進に伴う血圧低下などの
循環器症状も生じるが、その機序は明らかではない。

 本症例では高濃度の原液の接触により、咽頭や喉頭において粘膜浮腫から上気道狭窄を生じ、
気道緊急となった。さらに喉頭の器質的変化から、慢性的な狭窄と嚥下障害が残存した。
搬送中に嘔吐を繰り返したことで毒物の接触回数も増加し、上気道狭窄が増悪した可能性も
考えられる。
消化管においては腐食性食道炎を生じたが、こちらは遅発性狭窄などの後遺症なく治癒した。

 粘膜障害の程度は、濃度に関連するといわれており、オスバン(10%塩化ベンザルコニウム)を口に
含んだだけで上気道閉塞症状を来した報告例もある。
しかし、界面活性剤誤飲により上気道狭窄を生じることは比較的まれと思われ、報告数は多くはない。

 一方、界面活性剤による消化管腐食作用は多くの報告があり、消化管穿孔や壊死などの重篤例も
みられるが、重症化の要因については明らかではない。

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