本を読んでいると、むかし疑問に思っていた事がそうだったのかと判る事があるのが楽しみです。
十代のころ、ゴジラに追いかけ回される夢を何度も繰り返して見ました。
何処に逃げても、他の人ではなく私だけを追い回してくるのです。ビルの中に逃げ込んでも、あの大きな
目が私を見つめているのです。
心理学者の河合俊雄さんの本を読んでいたら、ようやくその訳が判りました。
『前思春期の十歳の頃に自分が確立し、同等のものとの関係を体験した後で、思春期において確立した
全く異質の他者と出会うようになる。思春期になると、悪夢のような終われる夢をよく診るようになるのが
知られている。
これまで自分というものの自覚がなかったのに、前思春期における自意識の確立などを通して自分ができて
くると、それが脅かされるのではという気持ちが生じてくる。自分がないと、自分が脅かされるとは思わない。
それが自分ができてくると、夢における追いかけてくる動物、暴漢などの怖いイメージとなって他者が現われ
ててくるのである。
それは自分を襲ってきて破戒し、消滅させるような圧倒的な他者であり、その意味では超越的な世界やあの
世を体現している。
だからそこには恐怖だけではなくて、魅惑や憧憬の感情が認められる。』
そうだったんですね。
河合俊雄さんは偉大なお父さんを持ち、同じ道を歩き比較されることもあり辛いことも多々有ったでしょうに。
ご立派だと思います。

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