2023/11/23 　　 山本周五郎は現代ものも凄いぞ。　　2

山本周五郎さんの何かの本の解説で、『季節のない街』と『青べか物語』のことが書かれていました。

買い求めてはいいが、開いてみると現代ものだったのでこれは読めないと思い本棚にかたずけていた
のですが、引っ張り出して読み始めました。

『季節のない街』。とても素晴らしかったです。
最初の一ページ目を克服さえすれば、すらすらと読めます。

『青べか物語』。良かったです。

中でも「対話（砂について）」は、一読後、漱石の文体を思い浮かべてしまいました。
数日してから、もしかしてこの短編は「〇が〇」を揶揄しているのかと思い浮かびました。
だとすると、警官がサーベルを吊っていたいた時代に思い切ったことを・・・

「芦の中の一夜」も素晴らしかったです。
最後の日に、時間的な余裕があれば読み直したい一編です。

今、おさんを読んでいます。
例によって、一回読んだことがあるのに忘れてしまっていました。
おさんの前の短編、「その木戸を通って」を読んで、前に一度読んで感銘を受けた事を思い出しました。
「その木戸を通って」も素晴らしい短編です。

こういう出会いがあるのなら、もう少し頑張れそうです。