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院長のひとりごと

2010/06/14 『1Q84』を読み終えて


『1Q84』を6月上旬に読み終わりました。

これで、村上春樹さんの長編小説を、全て読み終えたことになります。

もうしばらくは、彼の新しい小説を読めないと思うと寂しくなります。

(子供のころに「夏目漱石」を、何度も読み返したため、あの頃に読んでおけば良かった他の作家、

例えば、トーマス・マンやドストエフスキーを読みそこなったので、村上さんの作品の読み返しは、

当分の間止めておこうと思います。)

『1Q84』を読んで、生意気ですが、私なりの感想を述べれば、一言で言えば「無難に纏まっているな」。

確かに楽しく読み終えたのですが、何となく物足りない。

村上ファンに怒られるかも知れませんが、敢えて言ってしまうと『マンネリ』じゃないのかしら。

彼の年齢からみて、新しいものを生み出す力が弱ってきているのではないのか?

その前に『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読んだ際に感じた、

パワーというか、村上さんの精神の歪みといったものが、感じられなかったです。

河合隼雄さんとの対談の中で、村上さんは「物語をひとつまた一つと書いていくことによって

自分が不思議に救われていく、自分が治療されていくというふうに強く感じています。」と述べています。

その意味では『世界の』は、読んでいて苦しいというか重苦しい想いを抱きました。

確かに『病んでるな』という、辛さを感じました。

『1Q84』で、彼はなにをやろうとしたのか?

村上さんは『僕は長編を書くときにいつも、今回はこれをやろうというふうに課題を決めるわけです。』

と述べています。

『アンダーグラウンド』などで、オウムの中の人たちや、被害者の話を聞くうちに、彼の中で、何が芽生えたのでしょうか?

いまひとつ、私の力不足のせいでしょうが、未消化な感じです。

『1Q84』を読み終えて
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