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院長のひとりごと 2

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2021/08/11 『サビ猫』の死を悼む。


今週の月曜日の朝、となりの薬局さんの前で、サビ猫が車に轢かれて亡くなったと
反対隣の洗濯屋さんのおばさんに教えてもらいました。

このサビ猫の先々代?は、20年ほど前から、医院の近所に住み着いていました。
以前飼っていた二匹の犬を散歩させていると、サビ猫のお母さんが五、,六匹の子猫を
連れて佇んでいるのを見かけたことがあります。

我が屋の犬は、猫には全く興味をしめさない二匹でしたが、サビ猫のお母さんは向こうから
駆け寄って来て、背中の毛を逆立てながら威嚇していた健気な姿が眼に焼き付いています。
子育てが上手な家系だったようです。

お母さん自身は、食べるものが無く痩せていましたが、それでも数匹の子猫を上手に育てあげて
いる姿には感心させられていました。

ある年に、医院の裏の家の床下に巣を作って、六匹の子猫を育てていたことがあります。
野良猫に餌をやってはいけないのは知っていましたが、あまりに健気なので、ソーセージを
やってしまいました。
以来、子猫たちは、私の姿が窓を横切るたびに、飛び上って催促するようになりました。
その中の最後の一匹が、今回轢死したサビ猫で、日本猫の原種と動物病院のポスターに
書いてあった、お世辞にも綺麗とは言えない姿でした。

六匹のうち一匹は真っ白で、母親の負担を減らしてあげようと、私が塀越しに襟首を捕まえ
職員に飼ってもらう事にしました。
そのお母さんも、確かサビ色をしていたと思うのですが、子猫を取り返そうと追っかけて来た
のには驚きと怖さを覚えました。

続く。

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1256285 25:756 aki   21

院長のひとりごと

ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
不定期ですが、随時更新していきますのでよろしくお願いします。

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