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院長のひとりごと 2

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2020/06/08  福井立病院は、立派な対応でした。



県立病院は、立派な対応でした。
転送します。

受け入れ拒否考えず 県立病院・小嶋呼吸器内科主任医長 
院内感染で防止策改善 新型コロナ第1波を越えて 県内医療関係者に聞く 
地域  2020年6月8日 (月)配信福井新聞 
<br   感染症指定医療機関の県立病院(福井市)は、県内で最も多くの新型コロナウイルス
感染者を受け入れた。
想定をはるかに上回る患者数となり、大掛かりな病床の移動を繰り返すなど人員、設備の
両面で対応に追われた感染対策チーム(ICT)リーダーの小嶋徹・呼吸器内科主任医長(51)は
「県立病院の使命として、受け入れを断ることは考えていなかった」と振り返る。

 「当初は第1種感染症病床と結核病床の計12床で対応し、感染疑いは第2種感染症病床
2床で診る想定だった。10床あるICU(集中治療室)を使うつもりはなかった」

 1月末までに医師5人、看護師24人のコロナ対応チームを組んで準備していた。
しかし、患者は次々増えていき、対応病床を移さざるを得なかった。

 「3月下旬には、第1種病床から結核病床に患者を移した。同じ階だが一般患者がいる
所を通るわけにはいかず、エレベーターでいったん地下に降りてから上がる大がかりな
移動だった。
さらに患者が増えたため、分散した病棟で管理をするわけにいかず(次の)決断をした」

 4月2日、別の階の2病棟を空き病棟にした。
一方は閉鎖して看護の人員を確保。もう1病棟は丸々、コロナ病床にして患者を移した。
ICUはコロナ専用に切り替え、非コロナの重症者は救急病棟で対応した。

 「症状の勢いを反映するのは発熱。40度前後の熱がひかないと悪化する印象だった。あっという間に悪化する人、じわじわ悪くなるケースもあった。症状に合わせアビガンやオルベスコ、アクテムラなどの治療薬候補も投与し、重症化しないよう注意を払った」  入院や外来を合わせ、医師や看護師ら総勢300人以上がコロナウイルス感染症に対応した。2台あるエクモ(体外式膜型人工肺)の扱いも、人員確保を考慮した判断だった。  「エクモを回すと数倍の人手がいる。合併症のリスクもあり使わない判断をした。使っていたら最大6人が入ったICUで重症者を診れなかったかもしれない。結局、エクモが不可欠という症例はなかった」  4月半ば、看護師1人の院内感染が判明。この話に及ぶと少し目を潤ませた。  「この時は病院全体の士気が落ち込んだ。スタッフを限定し、患者と接する時間を短くする"関わらない医療"に切り替えないといけなかった。看護師たちは非常にまじめで熱心にケアに当たっていた。感染管理の責任者として反省している」  感染防止策を改善し、通信機器の持ち込み禁止や防護服着脱の教育を徹底。患者との会話はタブレット端末で行うことにした。  「多くの県民から届いた激励の手紙が心の支えになった。電子カルテ用のパソコンのトップ画面にも随時掲載され、毎日読ませてもらった。沈んだままじゃいけないと思った」  第2波に備え、当面は一般病床20床、重症患者用10床をコロナ用病床として確保し続けるという。  「特定の医療機関に集中させず、中長期的にはICUとそれに準ずるHCU(高度治療室)を県内全体で増やす必要がある。県民の皆さんは気を緩めず感染防止を心掛けて。もし感染した場合は、限られたスタッフが接触を避けてケアせざるを得ないことは理解してほしい。ただし、私たちは決して逃げずに治療に当たる」

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1256285 25:756 aki   21

院長のひとりごと

ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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