私が子供の頃の話です。
昔の事ですから、食品に対して寛容な時代でした。
今は、食品に何か異物が混入すると何十万個という製品が回収されますが、
あの頃は食べ物は、自分の鼻と舌で食べれるか自己責任で判断するのが
当たり前でした。
有名な日○食品のラーメンを鍋の中で茹でると、虫の幼虫が何十匹も浮き
上がってきましたが、誰も何も言いませんでした。
そんなある日、ベット寝転がり本を読みながら板チョコを食べていた時の事です。
板チョコは、一部白色に変わっていましたが、全く気にせず食べていました。
一口、頬張ってヒョイとチョコレートを見ると、尺取り虫が二匹這っていました。
さすがに慌てて口の中から吐き出しました。
帰宅した父親に、話をすると、自作自演を疑われたのには吃驚してしまいました。
暫くして、そんなことも忘れていた、ある日曜に父親から応接室に呼び出されました。
何事かと降りて行くと、立派な背広を着た紳士が二名座っていました。
○治のお偉いさんでした。
詳しい事情を聴かれて、新しい新製品の詰め合わせを二箱おいて行かれました。
最後に、婉曲にこの事を口外しないように言われた気がします。
40年以上前の話ですから、時効だと思い書いてしまいました。
貰ったチョコレートは、しばらく飾っておいたのですが、結局食べてしまいました。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
不定期ですが、随時更新していきますのでよろしくお願いします。
記事の続きは、記事の見出しか、右の詳細ボタンをクリックしていただくと見ることができます。