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院長のひとりごと

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2019/04/29  やはり池波正太郎さんは凄い。



池波正太郎さんの作品はほとんど読んだと思い込んでいたのでしたが、うぬぼれでした。

『男の系譜』
池波さんの読み下ろし(今でいう口述筆記)ですが、歴史上の人物を語りながら現代を
警句する素晴らしい一冊です。

その中で、「太平洋戦争で一番戦ったのは、昭和天皇である」という一文には目から鱗でした。

以前、NHKの九時のニュースの最終で、終戦直後の陛下の珍しいテープが見つかったとだけ
アナウンサーが述べ、天皇一家が全員純白の服装で、皇女たちも純白のスカートで大きな
テーブルの周りでくつろいでいる姿が放映されたことがあります。

NHKは、時々こういう放映の仕方をします。
この時、上野の地下街では・・・と思ってしまった自分が浅はかだったと教えてもらいました。

池波正太郎、吉村明、城山三郎、司馬遼太郎さんのおっしゃる事だけは信用しています。


後書きの中で、池波さんの特徴を見事にとらえていたので載せてみますね。

池波さんは小説の中に理屈をもちこまない。
観念に属する叙述は極力しりぞけ、すべてをぐたな描写でつらぬく。
つまり、生な理屈をいっさい捨象したところに、その作品世界はなりたっているのである。

人間は、死ぬところに向かって生まれた日から進んでいる、それしかわかっていない。
わかっているのは、そのことだけ。
人間は生まれて来て毎日死へ向かって歩み続けているということだ。

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1256285 25:756 aki   21

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ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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